７月15・16日、米沢市六郷町にある農村文化研究所（旧広井郷幼稚園）を会場に、「青空幼児園たけの子」主催により、幼児の為の環境教育リーダー研修が行なわれました。

この研修は、平成23年に福島県内で実施予定でしたが、震災の影響により延期され、会場を山形県に変更。兵庫県より講師を招いて実施されました。

山形県内では、福島の子どもたちと屋外ですごすイベントの高まりが予想される中、保養時の幼児教育を考える福島・山形の方々や、山形に避難している親御さんが研修に参加しました。

この研修に参加し感銘を受けたのは、環境教育だけでなく、しつけや道徳にも配慮されていること。「聞かれてもすぐに答えない。会話する事により考える力をつける」、「リーダーも判らないことは、図鑑でいっしょに調べる」など、教育面のアドバイスもありました。

実際の自然体験（環境教育）教室では、「ムッレ」と呼ばれる森の妖精との出会いが準備され、妖精と子どもで交わす「森にゴミを捨てない。植物を根から抜かない（森の維持）。大声をださない」というお約束が、歌やクイズの形で何回も繰り返し教えられました。

遊具はなくても、子ども達は、目の前の虫や草、石など何にでも興味を持ちます。虫眼鏡を持たせれば、様々な観察を行い、好奇心を満たそうとします。「子ども達を遊ばせるのではなく、知的好奇心を持つような場をつくる」のが大人の役割と感じた研修でした。(遠藤)

青空幼児園 たけの子
TEL　080-3347-7126
「自然の中で五感を使って遊び、子ども・保育者・保護者共に成長しその子らしさを大切にする」という保育理念のもと、福島市から米沢市へ毎日通ってサテライト保育を実施ています。