「実際にボランティア活動をしなくても、この現状を一人でも多くの人に知ってほしい、見てほしい。」という現地の声から生まれた日曜奉仕団主催の被災地復興応援ツアー。
第二回目となる今回は、普段は被災地に行くことができない高齢者を中心に、四十人を超える参加者の方々が陸前高田、気仙沼など各地を見て回りました。参加者の中には高齢で足を悪くしながらも、「一度現地へ訪れたいと思っていた」と強い想いを持つ方も多くいらっしゃいました。
一年以上経った現地には、大きな被害を受けた建物は少しずつ取り壊されてはいるものの、陸前高田市には未だ空高く積み上げられたがれきの山や、被災した市営体育館が。気仙沼では、陸に乗り上げられた巨大な船の光景が、震災の痛みを十分に語っていました。「新聞やテレビで見るのと、実際に見るのでは全く違う。圧倒されてしまった」と参加者は声を揃え、現地の解説へ真剣に耳を傾ける姿がとても印象的でした。
現地の案内人紺野文彰さんは「一人でも多くの人が現地の状況を知り、それを人から人へ、伝えていく事が間違いなく現地の復興につながります。皆様もぜひ、また現地へ足を運んでください。そして県外へ住んでいる岩手の方々、私たちも少しずつ前へ進んで、前よりもいい街を作ります。いつでも故郷へ足を運んでください」と力強く語っていました。(多田)