フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
寄稿 共に育ち合い(愛)サロン むげん
共に育ち合い(愛)サロンむげん  代 表 増田  昌子 さん
 当サロンは、昨年起こった東日本大震災による福島原発事故を受け、新潟県柏崎市に避難している被災者のみなさんの、物資提供や憩いの場としてのサロンを開放しています。
 「自分の家に戻れない」、「先の見えない不安」、「永住の地はどこに?」
 当たり前の生活を奪われた被災者の方々と一緒に過ごした一年でした。震災から一年が経ち、人に助けられ支えられ被災者のみなさんの心にも変化が現れ始めました。一歩一歩前に進むこと、「自立」こそが復興への第一歩だと……。  
 サロンでは、被災者の方が中心になって様々な取組みが始まりました。福島県双葉郡大熊町からの被災者の方々の同郷会「あつまっかおおくま」は、最初は六人から始まり、今では四十人近くのみなさんが、毎月一回の定例会を開催し、情報交換やイベント企画をしています。また、福島県から避難している子どもをもつ親の会「うつくしまキッズ!!Iloveパパ・ママ」は、未来を担う子ども達の笑顔を、保護者が中心になって守り続けていく会です。毎月一回の交流会をはじめ、親子参加型のイベント等も企画・運営しています。そして自立支援として「結・遊・倶楽部」があります。毎週木曜日に集まって、手芸を中心に、柏崎市民との交流を深めながら商品開発にむけての企画や技術の向上を図っています。避難先で一歩一歩前に進みながら元気に頑張っています。故郷に帰れるその日がくることを信じて……。
共に育ち合い(愛)サロンむげん
新潟県柏崎市柳橋町1-25