寄稿 「福島原発避難者の会 in 米沢」にご参加を
代表 武田徹さん
政府は昨年十二月十六日に「冷温停止状態」であるとし、原発収束宣言を出しました。しかし、収束には程遠いのは誰の目にも明らかです。子孫からの借り物である、かけがえのない地球の大気、土壌、河川、海水は放射能で汚染され、何の落ち度もない住民の帰る場所はもうないに等しいのです。
二〇一一年三月十一日の福島原発事故により、福島県民約六万二千人が北海道から沖縄まで避難を余儀なくされました。山形県にも一万三千人強が、そして、ここ米沢にも約三千八百人が故郷を離れ不自由な生活をしております。
避難住民は、それぞれの場所で新しい生活を送り始め、はや一年が経過しました。この間全国から、また世界各地から物心両面の支援を受けてきました。特に、居住している、山形県、米沢市の市当局、NPOを初めとする諸団体、個々人から頂いたご厚情には、深く感謝致しております。
避難生活二年目に入った今、私たちには住居問題を初めとして解決しなければならない問題がたくさんあります。それらの問題を一つ一つ解決して行くために、「福島原発避難者の会in米沢」を三月三十一日に結成しました。
目的は、
一、福島から米沢に避難している人達 の生活再建(特に住居問題)を図る
二、賠償問題(特に福島県中通り、会 津地区)の速やかな解決を目指す
三、故郷に戻ることを希望する人達を 支援する
となっており、対象は、「福島県からの避難者、米沢市支援団体・個人等」です。
つい最近、避難している人達の最大の問題、借り上げ住宅、雇用促進住宅の無償貸与が1年延長されたのは、嬉しいニュースです。今後、賠償問題、その他の問題を解決するために、英知を結集して事に当たろうと考えております。
米沢に避難されている人達の多くが私たちの会に参加され、課題の実現のために、手を携えて行こうではありませんか。