四月十三日、山形市の霞城セントラルで「避難者支援意見交換会」が行われた。主催は本紙を発行する「つながろう!ささえあおう!復興支援プロジェクトやまがた」で、福島県、新潟県、北海道、東京都、山形県の支援活動者や組織などが集まった。
福島県からは「ふくしま連携復興センター」の江川氏が現在の状況を説明した。これから山形県内に避難されている方に向けてニーズ調査をし、具体的な支援を展開していくと語った。
北海道で「札幌むすびば」を運営する東田氏は、三月下旬から積極的におこなってきた活動事例を紹介。避難されている方同士がつながる機会を作り、必要に応じたプロジェクトをたてて実施するというアメーバ式活動から、現在は全国的なネットワーク作りへと進んでいることを紹介した。
新潟県からは、おもに仮設住宅での活動をしている「中越防災安全推進機構」の日野氏と、フリーペーパーや交流の場を用いて情報の共有を図る「新潟NPO協会」の村上氏が、それぞれの地区での状況を説明。村上氏は福島から避難し、現在は支援する側として活動している。
山形県からは、「NPOりとる福島」、「山形県社会福祉協議会」、「やまがた育児サークルランド」が今までの活動を紹介した。
それぞれの活動紹介を受け、全国的な支援を展開する「IIHOE」の川北秀人氏は、「今までわが国でこのような経験があるかというと全くない。団体が連携し、個々が情報を集めるのでなく、複数の団体の連合体で情報を受け取る場所を作る体制を作っていくことが大事。」と話した。
また、復興庁からも参加があり、「今日の貴重な意見を持ち帰って支援に反映させたい」と語った。
予定時間を大幅にすぎても足りないほどの熱い意見交換が続き、「こういう場を今回限りでなく、これからも継続的におこなってほしい」という声が多く聞かれた。
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避難で山形に来られている皆さん、少しでも今の状況を良くしていこうと、真剣に考えている人がたくさんいます。しかしその想いを届けられているかといえば、まだまだ足りないと感じています。ぜひあなたの声を私たちに届けて下さい。いっしょに県境も課題も乗り越えていきましょう。
フリーペーパー うぇるかむ
「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください。