フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
ありがとう協同の杜
妊産婦、乳幼児とその家族が過ごしたJA研修所「協同の杜」の避難所が、三月末で閉鎖された。これまで福島県と宮城県の十九世帯七十五人を受け入れ、五人の子どもが生まれた。
 昨年三月三十日から、「山形もてなし隊」を中心にボランティアが通い、和室で「保育園」を開設。県助産師会が健康相談、保育ボランティアは子育ての経験を生かして月曜日から土曜日まで子どもたちと遊んだり、お母さんの悩みを聞いたりしてきた。保育園にはその他高校生や大学生、団体のボランティアなど多くの方々が手伝いに来てくれた。JA中央会でも元気づけようと花見、さくらんぼ狩り、芋煮会、クリスマスパーティを開き、楽しい交流の場を設けた。
 入居者は、感謝の言葉とともに山形市や宮城県の借り上げ住宅に移った。乳幼児をかかえての母子の生活に、これからなお支援が必要となってくる。(原田)