フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
 私たち山形国際ドキュメンタリー映画祭と山形県映画センターは、共同で復興支援プロジェクトとして、山形県内、宮城や福島各地の被災地域に「心の糧」を届ける映画上映会をしている。上映権利等をクリアして昨年の4月から始めた上映会は、当初山形県内の避難所で行っていたが、震災直後から石巻で活動していたNGOの友人からの連絡で、電気も充分ではなく、微小のパウダー・ダストが舞う湊小学校の避難所から県外の上映会もスタートさせた。
 子どもたちが何度もDVDなどで観ている作品も、9メートル×6メートルの大スクリーンに映し出すと、反応は違って来る。大歓声が挙り音量を上げなければならないほどの一体感があった。
 仮設住宅集会所の上映会は主にシニア世代向け、30~40人と小振りにはなるが、観た後の感想は「また来てほしい」「元気をもらった」「仮設に来て初めて笑った」「感無量」と様々な反応が返って来る。これからも色々な団体とコラボしながら続けて行こうと思っている。
(宮沢啓)