フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
小高病院の復旧に向けて
南相馬市職員 鈴木善典さん

 

 昨年末で9カ月の米沢勤務に区切りをつけ南相馬市に戻りました。避難所開設から約半月後に派遣されてから9カ月間の勤務でした。私自身は楽しく避難者支援の仕事をさせていただきました。米沢に来て当時380人いた避難者を二次避難先に案内しました。本職は病院の事務なので何もわかりません。米沢市の職員さんから手厚くサポートしていただいたおかげで助かりました。
 今は小高病院の壊れた施設復旧に向けて仕事をしています。現在の南相馬市はまずお子さんがいません。高齢者が多くて活気のない街を肌で感じています。夕方6時にスーパーに行ってもレジに行列はありません。高齢者は早い時間に買い物を済ませますから夕方混まないんです。セブンイレブンがほんとのセブンイレブンになっています。(7時~夜11時営業)
 これからは、漂流させないためにどうするかということが課題ですね。行政は避難している人に寄り添った支援を考えないといけないと思います