自主避難したママ達はもう春を意識して行動を開始している。
大雪が吹きすさぶ2月2日、NPOりとる福島避難者支援ネットワークは山形県村山総合支庁の産業経済課観光振興室の厚意によって「来年度の震災緊急雇用枠についての避難者ニーズ公聴会」を開催した。集まったママ達は、自分たちの今の生活に密接した、率直な意見を出し合った。
「子どもを抱えているママにはフルタイムでの就労は困難であり、パートタイム制にしてその分人数枠を増やしてもらった方が嬉しい」という意見や、「特定一時保育に子どもを預けることが出来るかどうかが、今後、就労できるかどうかを決める」などの意見が続出。
また、既存の制度も就労の壁となっている。特定一時保育に預ける権利は、月64時間以上働かないと生じないことや、就労しているか、内定しているという保証書の存在がないと保育園と交渉することすら出来ない。今回の公聴会では、このような現実的な状況を担当者に明確に知ってもらう機会となった。
同団体は翌3日、避難ママの交流会「節分カフェ」を開催。山形市松波にあるレストラン「ナチュラルカフェ」に大集合した。集まったママたちは食事を楽しみながら大いに語らい、しばし冬の寒さを忘れる機会を持った。
(Hiropy)