オカリナの音色の良さに改めて気づかされたのが、友人の結婚式の二次会での演奏でした。その後山形へ帰省し、地元の友人に誘われてライブステージに立ったことをきっかけに、オカリナでの演奏活動を始めました。最近は仕事の合間に演奏や講師活動をしております。活動しはじめてから10年目となる節目の年、閉館してしまう山形県県民会館へ感謝を伝えたいという思いで、東京を中心に音楽活動をしているシンガーソングライターの植松あずささん(東根市出身)と共に「ありがとさま県民会館」を企画しました。11月13日に開催したコンサートではたくさんの方々のご協力のお陰で、あったかいコンサートとなりました。また人の心の強さ温かさを知る機会となりました。終わったあと「また新たに希望や元気をいっぱいもらったね」と2人で話しました。
毎年、3月11日に文翔館で開催している「3.11キャンドルナイト追悼・復興への祈り」では、2年ほど前からオカリナの演奏をさせてもらっています。オカリナを吹いている3.11のあの時間は、自分にとっても今までの事を思い出す時間になります。オカリナは気持ちが共有できる楽器。震災がなかったらこんなに感情を表現できる楽器だと気付くことが出来なかったかもしれません。オカリナの音色は人の心に入り込み、気持ちを楽にしてあげる力がある。これを教えてくれたのは皆さんです。避難者の皆さんには感謝しかありません。「また聞きたい」と言ってもらえる事が何より嬉しいです。
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山形でオカリナを奏でる会