10月10日(木)から17日(木)まで、山形市で「第16回山形国際ドキュメンタリー映画祭」が開催されました。今回は、震災関連の映画「飯舘村に帰る」(福原悠介監督)が上映され、その後、観客と制作者のディスカッションがありました。
映画は、原発事故で避難を強いられた、飯舘村住民へのインタビューをまとめたもので、ある畜産業の男性は、避難のため飼育を断念しました。その後、6年以上仮設住宅で暮らしたのち避難指示が解除されましたが、村に帰ることを選んだ人たちの多くは高齢者で、事故が「コミュニティの破壊」と「家族の分断」を引き起こしました。
出演者は、生い立ち、かつての村の様子、帰還後の暮らしぶり、村への想いなどを語りましたが、映画全編に強く「むなしさ」を感じました。でも、それは飯舘村に限ったことではないでしょう。
破壊と分断を引き起こした事故について、ある老人の発した言葉が、胸に響きました。「消せないもの、作るな!」
上映後のディスカッションでは、観客と制作者が、熱い想いを語りました。
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