浪江町は、真新しい役場を中心に、その周りの地域に消防や商店、学校や新築されたばかりの住宅などが立ち並んでいます。この様子は、まさに近未来の「コンパクトシティ」といった印象です。現在、帰還した人口は1000人強。そのうち小中学生は16人。全員が昨年開校した「なみえ創成小・中学校」に通います。この16人の「未来への希望」を支えるのは先生方や家族だけではありません。「チームなみえG&B」という強力な地元の助っ人団体が学童保育やイベント活動などで子供達の未来を応援しています。
このG&Bの協力のもと、私たちJASTは、「こころの防災」の啓発活動に取り組んでいます。これは、思いやりを基本に、誰もが大切にされるコミュニティを作るためのプログラムです。社会の中からいじめや差別をなくしていくために、まずは大人たちが学び、気づきを深めて、それをシェアして伝えていきたいものです。ひとりの子どもの成長のために、町の大人全員が責任を持つ。そんな昔からの、「子どもが大切にされるあたり前の社会」が、浪江町の再出発とともに生まれ育って行くことを願っています。
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一社JAST代表/カウンセラー/音楽家 大谷 哲範
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