令和元年第1回目のにこにこ交流塾は、鶴岡市社会福祉協議会主催で、5月9日(木)に開催されました。この日は、山里の新緑の美しさを見ながらバスで各地を巡りました。
最初に向かったのが、六十里越街道の名所「十王峠」です。標高約500メートルから月山・鳥海山・庄内平野を一望できる絶好の場所です。美味しい空気をいっぱいに吸い込み、すばらしい景色を見て癒された後は、今回のメイン会場の「湯殿山注連寺」に向かいました。
注連寺は即身仏の聖地とされ、鉄門海上人の即身仏が安置されています。庄内地方を中心に、全国に十六体の即身仏が現存しています。即身仏を初めて見学した方も多く、真剣な面持ちで見ていました。庭に咲いている七五三掛桜は、咲き始めは白色で、次第に桃色に変化するという神秘的な魅力があります。本堂には、見る角度によって色が変化する空間天井絵画が描かれていて、神社の一角はまさしく美術館です。参加者は不思議な美術の世界にどんどん引き込まれていきました。
次に向かった「湯殿山大日坊」では、お寺の歴史や即身仏の由来を和尚様から丁寧に説明を受け、お祓いをしてもらいました。その後、田麦俣の茅葺屋根と多層民家に向かいました。武者のかぶった兜の姿に似ている茅葺屋根を車内で見ながら、昔にタイムスリップしているようでした。最後はみんなでお蕎麦をいただきました。参加者からは、「山は風が冷たいが、雰囲気があってとても神秘的だった」「秋の紅葉の時期にまた来たい」などの声が聞かれ、いつもとは違った神秘的な鶴岡市を体感できた一日となりました。
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鶴岡市社会福祉協議会
TEL:0235-24-0053