フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
福島県立相馬高校放送局作品集 震災を伝える

 3月30日(土)山形ドキュメンタリーフィルムライブラリーにて、認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭主催による上映会「福島県立相馬高校放送作品集 震災を伝える」が開催されました。
 この作品集では、東日本大震災を地元の高校生がどう受け止めたのか、その後の心の変化などを、当時の福島県立相馬高校放送局の生徒が映像に残しました。短編7作品が、映像と音声で上映され、連想ゲームの「地震」の言葉で始まった「今伝えたいこと(仮)」は演劇での記録映像で、原発事故の不安、悩み、いらだちといった感情が表現されていました。
 上映会に参加した方から「どんな状況でも命が一番大切である」「伝える事はとても重要な事で原点を見せてもらった」などの感想が聞かれ、終始真剣な面持ちで映画を鑑賞していました。
 今回は、元相馬高校教諭の渡部義弘さんと元放送局員の藤岡由伊さん、小泉結佳さんによるトークセッションが開催され、制作時の想いなどを語りました。渡部さんは「作品を通して、生徒の心のうちを知ることができた」と話しました。作品に込められた生徒たちの想いや震災をどうやって語り継ぐかは現在進行形の課題です。今後も福島県立相馬高校放送局の作品は各地で上映を予定しています。