3月17日(日)「第3回避難解除復興祈念駅伝」が開催されました。参加ランナー51名は、南相馬市鹿島区みちのく鹿島球場をスタートし、浪江町地域スポーツセンターまで、全長31キロのコースを沿道の声援を受けながらたすきをつなぎました。
3回目の開催となったこの駅伝は、ランニング任意団体「チームM4」が主催し、今回から「南相馬市市民活動サポートセンター」と「NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムを作る会」が共催に加わりました。
「チームM4」の代表を務める南相馬市立総合病院の医師小鷹昌明さんは、「震災から8年が過ぎても復興は道半ば。県外の方は、浜通りの復興の様子を走る事で体感し、県内の方は想いを共有し交流の輪を広げてほしい」と多くの参加者とスタッフに感謝していました。
中継地点では、市民が作成した馬のイラスト入りの小旗を振ってランナーを応援し「おだかぷらっとほーむ」の皆さんは手作りの桜餅を配りました。地元の女性は、不安がぬくもりに代わってほしいという想いから、ハグをして元気づけました。
ランナーからは「年々応援をしてくれる人が増え、認知されてきていると感じる」などの感想が聞かれました。
ゴールの浪江町地域スポーツセンターでは、地元浪江町の方が、豚汁とほっき飯を作り、ランナーを「お疲れ様、おかえりー」と温かい言葉と食べ物で迎えました。
今回の駅伝は、順位や速さを競うものではなく、復興を感じながらマイペースで走り地域の住民と交流をはかることが目的でした。たすきと皆さんの温かい想いは、また来年もつながることでしょう。
【お問合せ】
南相馬市立総合病院医師・マラソン任意団体
「Team M4」代表 小鷹昌明