郡山市のライブハウスCLUB#9とPEAK ACTIONの合同プロジェクト「福島ロッカーズ」が始まった。福島県内17バンドのボーカリストと有志による公開レコーディングが、1月27日行われた。サンボマスターやGReeeeNを育てた郡山市内のライブハウス「CLUB#9」の経営者でこのプロジェクトの発起人とプロデューサーを務める福井公伸さんが熱く語る。
「福島第一原発事故以来、我々福島の人間は放射能という見えない怪物と戦っています。たくさんの方から「福島頑張れ」と力を頂きました。でもそれは外から中へのベクトルです。そろそろ我々福島の人間が、「外へ」発信する時だと思うのです。この放射能という前代未聞の化け物への怒りと、この福島に残る者の決意を日本中に訴えるために郡山の復興を音楽で発信したい。音楽にはセシウムは関係ない。風評と一番遠いところにいるのが音楽なのです。
福島のアーティストで一曲CDを作ります。ACROBAT ATHLETEが曲を書き、それにひとりぼっち秀吉BANDが歌詞を付けました。その曲のタイトルは「希望の唄」。そしてアーティスト名は「福島ロッカーズ」です。
3月12日にタワーレコードを通じて全国で発売され、収益金は義援金となります。3月12日を発売日にしたのは、この日から福島が大きく変わった事を忘れないため。だから、ただの復興応援ソングではないのです。そしてこの曲が僅かでも福島の希望になるよう願っています。」
(伊藤範)
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