1月27日(日)河北町で、有機味噌仕込みや囲炉裏の炭火を使った田楽の集いが開かれました。開催したのは、ボランティアサークル「ハチドリ一滴の会」で、地域の農家などの協力を得て実施しました。
味噌づくりの豆は、農薬や化学肥料に依存しない自然農法で栽培した「秘伝豆」。素材はすべて地元の農業・後藤浩一さんが栽培し、麹も有機栽培した「つや姫」を培養した米麹を使用しました。
有機味噌仕込みと田楽つくりの集い 取り寄せた平釜塩をすき込み、茹で潰した秘伝豆と混ぜ合わせての仕込み作業、全部で一八〇㎏の秘伝豆を使いました。参加者は、それぞれ一㎏ 六百円で希望の量を分けてもらい、持ち帰って熟成させます。
こだわりの味噌とあって、町内はもとより、毎年、山形市から来ている親子や、山形から南相馬に帰還したご夫婦、神戸や仙台の被災経験者はじめ、札幌からの参加者もいて、40人近くの賑やかな集いとなりました。
有機味噌仕込みと田楽つくりの集い 味噌づくりの後は「田楽の集い」を開催しました。味噌づくりで大量の豆を茹でた「後藤豆腐店」の店主の指導のもと、すり鉢で田楽味噌を作り、豆腐や丸餅に竹串を指して炭火で炙る体験を楽しみました。炊いたご飯を適度について作る五平餅づくりは、日常ではなかなかできない仕事です。
有機味噌仕込みと田楽つくりの集い 農家に泊まった客を「半殺し」でもてなそうとする老夫婦の会話を耳にし、客が夜通し眠れなかったという「日本むかし話」の話題も出るなど、囲炉裏の周りは大賑わい。遠方からの参加には、山形の方言での説明や会話に戸惑いつつも、笑いの絶えない集いとなりました。
【お問合せ】
ハチドリ一滴の会(代表 八矢昭司)
TEL:080-4512-5402