フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
スキー&スケート 冬の遊びを満喫!
 銀世界が広がる山形。雪が降る前には不安な声も多々聞かれたが、真っ白に広がる雪景色を見れば、子どもたちが喜ばないわけがない? 雪だるまを作ったり、意外とエキサイトするそり滑りをしたり。車の運転や雪かきは大変かもしれないが、子どもたちの笑顔はその疲れをも忘れさせてくれる。雪の楽しみは尽きない。
 山形県内では、授業にスキーを取り入れる小学校が少なくない。NPO法人生涯スポーツ振興会APLS(アプルス)は、避難のため山形に来た子どもたちを対象に、1月7日に蔵王横倉ゲレンデで、『トップアスリートふれあいスキー教室』を開催した。
 参加者は小学生31名、半分以上がスキー初心者だ。しかし徐々にスキーに慣れ、リフトにも乗った。指導にあたった小野麻希さんは「後日『子どもがとても喜んでいた』と手紙をもらいました。みんな笑顔で楽しくできてよかったです。」と話す。

 1月14日(土)には、同じく避難してきた子ども対象のスケート教室が開催された。
 教えてくれたのは、山形大学や社会人のアイスホッケー選手達によるボランティアチーム。スケートは初めてだという子もたくさんいて、最初はドキドキしながらボランティアのお兄さんやお姉さんにしがみ付いていた。しかし、リンクを2周、3周とするうちにどんどん滑れるようになってきて、最後は一人で颯爽と滑る子もいるほどだった。主催である山形ライフセービングクラブの深瀬靖彦氏は「雪の多い山形の冬を、積極的に楽しんでもらいたい。今後もそのために出来る限りのサポートをしていくつもり。」と語る。スケート教室は大好評につき、今後も冬期間の継続開催が決定している。
(Hiropy & Kai)