今年の庄内地方は、平地での降雪は例年よりやや少なめのようだが、避難をきっかけに初めて庄内地方に来られた皆さんは、冷え込みと寒さに驚いておられるようだ。
最近の避難者へのアンケート調査では、「結露がひどくて困っている」というものも多く寄せられている。
そうした中で、鶴岡市在住の80代の女性が3か月かけて縫った150枚のフキンが、鶴岡市社会福祉協議会に寄せられ、窓口に来られる避難者の皆さんに提供している。
「結露した窓をこまめにふき取るのにちょうど良い」「かわいい柄だから、子供たちのランチョンマット代わりに使う」等々、好評で、それぞれお気に入りの柄のフキンを選んでいく。ひと針、ひと針、手縫いの真心こもったおばあちゃんのフキンは、避難者の寒い冬の暮らしにあたたかい気遣いを伝える素敵な贈り物だ。
(鶴岡市S)