今年度に新たにオープンを迎えた「南相馬市消防・防災センター」は、南相馬市立総合病院のすぐ近くに建設され、東日本大震災の教訓を残していくために、広く市民に開放されています。
3階までの館内は渦状にデザインされ、1階フロアの壁には震災当時の地震や原発の様子や、市の対応などが時系列にパネル化され、当時の様子を一刻一刻と思い出す工夫がされています。吹き抜けの階段を上ると、当時の津波の高さや到着速度が壁にデザインされていて、階段を上りながら実際の津波の大きさを感じる事もできます。
2階には全国からの応援メッセージや、防災グッズの展示、地震対策マニュアルや家庭でも取り入れられる防災マニュアルがタッチパネルで映せるモニターもあり、家庭や学校での防災の取り組みに利用する事ができます。
地元では小学校の防災の授業で利用される事もあり、子ども達には実際に防火衣を着たり、消防車を見学するなどして消防や防災を学ぶ機会に利用されています。「市民の防災意識の向上や、震災を振り返りたいという方にも、ぜひ気軽にご利用いただきたい施設です。」と担当者の方はお話されていました。
【お問合せ】
南相馬市消防・防災センター
開館時間:9:00~17:00(最終入館時間16:30)
閉館日:土・日・祝日・12月29日~1月3日まで
住所:南相馬市原町区高見町一丁目272番地
南相馬消防署
TEL:0244-22-2186 FAX:0244-26-0023