フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
今回は、岩手県から山形に避難している方にインタビューしました。
■~岩手県からの避難(放射能)~
Q1 どんな経緯で避難しましたか?
 岩手県釜石市出身です。津波があったとき、介護の仕事をしていて、職場にいました。高台にある老人ホームで3人引き揚げたところで足元に津波がきました。津波がひいたあとも、老人ホームの入所者の方々と避難場所を転々とし、入所者のお世話や身元確認で寝る間も無い日が続きました。
自分の持病の検査が必要でしたが、近くの病院では通院が出来ず、弟が住んでいる山形に引っ越すことを決めました。今は借り上げアパートで一人暮らしです。
Q2 これからの生活に望むことは何ですか?
 復興住宅が地元にできるまであと3年くらいはかかります。復興住宅に入れたとしても、5年で住宅を買い取りしないといけないとなると、これからの年金で買い取りできるのか、買い取る必要があるのかを考えると、どうしたらよいのか分かりません。
 地元は過疎化していて通院がとても大変な環境です。地元に戻りたいですがこれから年をとって、自分の事ができなくなっていったり、病院通いなども考えると不安が大きくなります。
 一時的な家ではなく、ずっと住める、落ち着ける家に早く住みたいと思っています。
今は一部屋のアパートに一人暮らしですが、時々孫が泊りに来るのが楽しみです。
 岩手からのお便りが時々来ますが、いつか戻ることを考えるとイベント情報よりも、地元の地区ごとの制度や再建具合などの情報があると助かります。