フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
4年ぶりの祭の再開 青巣稲荷神社例祭・奉告祭
秋晴れの下、4年ぶりに宮城県山元町花釜にて青巣稲荷神社例祭・奉告祭が11月2日に執り行われました。
 津波により風景が変わってしまった花釜地区。住民の移転は進み、震災前の地域の記憶、風景を残すのはお寺と神社のみとなってしまいました。
 青巣稲荷神社も大きな被害を受けましたが、区民の皆様の想いにより、ささやかな本殿と鳥居が再建され、多くの方の奉仕により苗木が植えられ、手作りで鐘撞き堂の再建が行われてきました。
 この都度、新しく宮司と禰宜(宮司補佐職)をお迎えし、震災後初の例祭と就任を報告する奉告祭が執り行われました。
 花釜区長は「区民、ボランティアの奉仕によって少しずつ復旧、復興している。来年は本来の秋祭り。子ども御輿や出店などを復活させ青巣稲荷神社を盛り上げたい」
氏子の方々からは「大勢集まり嬉しい」、「お祭りに行きたいけど 行けない人もいた」などの声がありました。
 離ればなれになってしまった花釜区民が集える場。想い出、追悼の場、津波を語り継ぐ場として青巣稲荷神社は未来永劫、大切にされることでしょう。