フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
 あまりの被害の大きさにどんな支援をするべきか頭を抱えていた3月中旬に書いた日記を開いてみたらこんなことが書いてあった。
 「県外避難者の会でもいいし原子力災害の被害者の会でもいい、何でもいいから避難者同士で集まって交流する機会を自主的に組織することが絶対に必要となる。(中略)
 一見被災して避難している人が多すぎて支援などできるわけがないように思えるが、こうして被災者自身が自分で動き、できる人から少しずつ卒業できれば少しずつ負担は軽くなる。そして支えられていた人が少しずつ支える側に回れば数学的にも物理的にも復興へのベクトルは加速する。
 被災者自身を繋げてその力を引き出すことが復興への重要な要素となり、そのような動きがなければ復興などあり得ない。おのおのの妥協点について目標を定めそれに向かって一人一人が支えあいながら自立へと向かえるようにしたい。」
 当時掲げた目標が少しずつ形になっていることが私の喜びとなっている。(エラそう)
(伊藤範)