フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
りとる福島とは?

福島第一原子力発電所の事故の影響で山形県内に避難者が増え始めた2011年7月。
山形の中の小さな福島「りとる福島」は誕生しました。「わたし以外の避難者ってどこにいるのだろう?」、「同じ思いをした誰かとつながりたい」という避難者の想いをつなぐメーリングリストを開設し、避難者の孤立防止のために情報の交換、発信をしてきたのが始まりです。
現在はメーリングリストを飛び出し、お花見や芋煮会を開催して実際に顔を合わせて交流を深めました。また、子どもと離れる時間を作り、母親がリフレッシュすることを目的とした講座やイベントを行う「ままtime3h」なども主催し、避難ママを応援する団体として活動しています。
団体としての運営は、昨年度までは山形の支援者が代表となり団体をまとめていましたが、立ち上がりから3年目となる今年、山形の方にも応援してもらいながら、福島の避難ママだけの運営体制で新しい一歩を踏み出しました。
今年度より今までのお花見や芋煮会以外にも、避難生活中でも避難ママが出産前後を心身ともにすこやかに過ごせるように『産前産後サポート』、『病時サポート』を順次開始します。
避難生活の長期化、そして母子のみで避難しているケースが多く、避難者のおかれる状況は多岐に渡り日々刻々と変化を続けている状況です。今後、地域や民間のサポートを得ながらにはなりますが、避難者の揺れ動く気持ちに寄り添った支援をしていけたらと思っています。