10月30日（木）・31日（金）に、鈴木酒造長井蔵店で東日本大震災復興支援酒「甦る」の仕込み体験が行われました。原料の「さわのはな」は猛暑による高温障害の影響で、収穫量はギリギリだったそうです。また、米の硬さは酒の出来に関わるため、水分調整が重要な工程となりました。

午前中は、400キロの蒸米を潰さないよう手早く布の上に広げ冷ます作業です。熱いうちにほぐさないと乾いて固まりやすくなるため、次々運ばれてくる蒸米に休む間もなく一気に行いました。休憩時には、蒸し具合をみるために作った「ひねり餅」をいただきほっと一息。

午後は、ほぐした蒸米をタンクに投入。米を運ぶ際の布の包み方、持ち方にコツがあり、参加者は苦戦しながら交代で米を加えていきました。櫂棒で丁寧に混ぜ、醪（もろみ）の温度が目標の６度に達すると歓声が上がり、三段仕込みが完了。

参加者からは「貴重な体験ができ、お酒を飲むときは大切に味わって飲みたい」との声も。猛暑を乗り越えた米が美味しいお酒になるよう願いを込めた体験会となりました。

お問合せ

きびたき長井甦るの会

TEL：090-3645-6745