ITお助けコラム 45
近年、「0800」で始まる番号からの着信が増加しています。携帯番号の「080」と似ているため、誤って出てしまうケースも多く見られますが、「0800」は企業が顧客対応や案内のために使用する番号です。フリーダイヤルとして長年使われてきた「0120」と比べて認知度は低いのですが、通話料は企業側が負担します。
便利な仕組みではありますが、問題は、これを悪用する業者の存在です。保険や投資、不動産などの営業電話を装い、自動音声で「重要なお知らせがあります」と誘導し、折り返しを促して個人情報を聞き出す手口が増えています。信頼できそうな番号だからこそ、つい応答してしまう心理を巧みに利用しているのです。
対策としては、すべての0800番号を拒否するのではなく、着信した番号をインターネットで検索し、発信元を確認することが重要です。「Whoscall」や「迷惑電話チェッカー」などのアプリを活用すれば、着信時に発信者情報を確認できます。
“不審な番号には出ない・折り返さない”という基本姿勢を守ることが、被害を防ぐ第一歩です。冷静な対応と情報リテラシーの向上が、安心を守る鍵となります。
[文/加藤 清輝]
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