
11月25日(火)に山形市の鈴木製粉所「石臼館」にて、福島県大熊町の方々との「幻の天保そば」を楽しむ交流会が開催されました。大熊町からは、大熊町社会福祉協議会主催によりバスに分乗し総勢62名が参加。幻の天保そば保存会のスタッフがお出迎えし、賑やかに交流会を行いました。
平成10年に大熊町の旧横川家の天井裏から、俵で保存されたソバの実が発見され、書付などから約160年前(当時)に天保の大飢饉を経験した家人が、子孫のために残そうと保管されたものと判明しました。紆余曲折を経て、ソバの実は鈴木製粉所に持ち込まれ発芽に成功し、現在は戸沢村で当時の種のまま栽培が続けられています。
保存会では平成 年にいわき市の仮設住宅を慰問し、震災で避難された大熊町の方々に天保そばを振舞われたことをきっかけに、近年は春や秋に山形市にお招きする交流が続いており、今回で 回目となります。
参加者からは「味に深みがあり濃厚でおいしい。また来年も来たい」などの感想が聞かれ、和やかな雰囲気で交流を楽しんでいました。
天保そばは来年の6月頃に県内数店舗で提供されるそうです。大熊町ゆかりの天保そばをぜひ味わってみてください。

