フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください

今年もあっという間に11月ですね。そろそろ年末調整の時期です。今年は税制改正で「103万円の壁」が引き上げられたことがポイントの一つです。

年収の壁には、そもそも所得税計算に関わる税制上の壁と、厚生年金等に係る社会保険上の壁があります。今回は税制上の壁です。

まず、所得税の基礎控除が48万円から、58万円に引き上げられました。さらに、給与所得控除が55万円から65万円になりました。この二つを足した123万円を超えると所得税が課税されます。新たな年収の壁は123万円ということです。さらに、合計所得金額に応じて基礎控除額の上乗せがあります。最大で160万円までが所得税非課税(扶養の範囲内)ということになります。所得によって金額が違うので、詳細はお勤めの会社や、公式資料でご確認ください。また、令和9年分以降は金額が変わるので要注意です。

今、様々なものが過渡期にあります。節税したい気持ちはやまやまですが、将来もらえる年金などの社会保障のことも考えて、働き方を選んでいきましょう。

グラフ

改正前/基礎控除…48万円、給与所得控除…55万円 103万円

改正後/基礎控除…58万円、給与所得控除…65万円 123万円(+20万円!)

ファイナンシャルプランナー/心理カウンセラー  庄司 あきこ

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