
2年に一度の山形国際ドキュメンタリー映画祭が10月9日(木)~16日(木)に開催されました。2011年より始まった東日本大震災復興支援上映プログラム「ともにあるCinema with Us」では、震災から 年以上経った被災地の人々の暮らしを様々な視点から伝える3作品が上映され、多くの観客が足を運びました。
震災当初は被災現場を捉えた作品が多くありましたが、その後多様なテーマで作られ、その土地で生きる人々の生き様を映し出す作品が生まれてきました。
作品のひとつ「ロッコク・キッチン」は、国道6号線沿いに暮らす人々の思いや活動を「食」を通して描き、上映後には会場での質疑応答や経済産業省主催のトークイベントも開催。共同監督の川内氏、三好氏のお二人は「被災された方は辛い風景ばかり見てこられたので少しでも楽しめる作品にしたいと思い、映画としては挑戦だった。震災の風化が問われる中、私達は忘れない。ということを伝えていきたい」と語っていました。
また三好監督は、震災前のホームムービーを集めて保管・デジタル化する「(一社)まなざしのアーカイブ」を設立。失われた風景を掘り起こし、何気ない日常の記録を守り続けています。

