フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください

前号に続き、今回も心の問題に関するテーマです。
冬は特にこもりがちになる季節。避難している人も支援活動をする人も、気分が落ち込んだり思い悩んだりしていませんか?
今回は、早稲田大学総合人文科学研究センターの松村治さんに、「ウェルビーイング」を高めるためのポイントを教えてもらいました。寒い冬もあと少し、みんなで元気に春を迎えましょう!(海谷)
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ウェルビーイングとは、健康のもとである「いきいきと生きている感じ」(健康感)のことです。収入や仕事などは直接健康に影響を与えませんが、それらの身の回りの環境すべてが、ウェルビーイングには大きな影響を与えます。
震災と原発事故を経て避難生活を迎えた方々は、短期間で身の回りのことが一変しました。ウェルビーイングの低下した状態では、元気が出ない、気持ちが沈むといった状態が続くのは、むしろ人としてごく自然な、当り前のことだと思います。
しかし、長い期間、ウェルビーイングの低下した状態にあることは辛いものです。その状態は活動を鈍らせ、そのことでまた気持ちが沈むという悪循環におちいりがちにします。仮に問題がすぐに解決されないとしても、よりよい毎日を送るために、悪循環を良い循環に変えるように努力してみませんか?

ポイント 1 ライフスタイルをととのえる
(1) 一に睡眠、二に栄養
(2)自然とふれあう
(緑の多い近所の公園を散歩するなど)
(3) 人の話を聞く時間、自分が話す時間を作る
(4) リラックスした状態になることを心がける

ポイント 2 1日の生活を考える
(1) これまでどんなことをやってきたか、何ができたかを振り返る
(2) 今の生活の中で、新たにできることを考える

ポイント 3 生活に目標をもつ
(1) 地域の中で活動し、やりがいのあることをみつけていく
(2) 今住んでいる地域を生活の基盤と考え、できるか
ぎり活動を広げていくことを生活の目標にする

穏やかな気分を得るためには、適度な運動(ストレッチ、ヨガ、太極拳)が効果的です。身体を動かすと、自分でも意外なほど気持ちが晴れる時もあります。その他に瞑想も気持ちを落ち着かせます。
また、何かを「したい」と思う気持ちは、大きな原動力になります。したいと思うことを始めるのはとても楽しいものです。はじめの一歩を踏み出してみませんか?
ウェルビーイングを高めることは、今日からでも始められます。急がずにひとつずつ、自分のできるところから試してみてください。