
大江町はかつて青苧(あおそ)の名産地でした。青苧は、麻の一種で高級織物の「小千谷縮」などの原料として、作物が育ちにくい山間部の暮らしを支えた重要な作物でした。
大江町立歴史民俗資料館は、江戸時代から明治初期まで青苧などを扱う問屋を営んでいた豪農齋藤半助家の住宅です。町が寄贈を受け、昭和53年に移築復元し、翌年資料館として開館しました。母屋は1832年築、土蔵は1750年頃の建物で、建築当時の手斧削りの立派な柱や梁、美しい欄間は見事です。館内には民具や青苧に関する資料も展示されています。
現在、青苧を復活し、織物のほか食事なども手掛ける「青苧復活夢見隊」が活動しています。活動にあたり、日本で唯一青苧栽培が続けられている福島県昭和村に何度も通い、栽培や糸の紡ぎ方を学んだそうです。
10月には青苧を使った伝統食のつどいが開催されますので、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
住所/西村山郡大江町大字本郷丁373番地の1
開館時間/午前9時~午後5時
休館日/毎月第2・第4火曜日、12/29~1/3
入館料/大人100円、学生50円、小人30円、団体(20名以上)それぞれの金額の半額
お問合せ
大江町教育委員会
TEL:0237-62-3666