酷暑が続く今夏。日本人ならではの知恵、五感をうまく刺激して涼をとる工夫で乗り越えましょう。
視覚:
爽やかな印象の寒色系の青色を見ただけで体感温度が3℃下がったという説があります。
嗅覚:
同じ温度の2つの水槽に手をつけた実験で、ペパーミントの香りのある水槽では体感温度が4℃も低く感じられたとか。市販のハッカ油を数滴垂らした水で冷たいタオルを絞り、首筋や体を拭くだけでもほっと一息。
聴覚:
風鈴やせせらぎの音がおすすめ。音を聴いた後で体表温度が下がっていたという実験結果があります。ただし、これは日本人のみの結果だそう。風流という言葉のある日本人ならではの感性なのかもしれませんね。
触覚:
手のひらを冷やす。体温調節機能を持つAVA血管を通して冷えた血液が全身を巡り深部体温を下げる効果があります。
味覚:
青じそやミント・バジルなどの薬味やハーブ、また酸味を用いることで内臓の働きが変わり、体内に涼をとれますよ。
香術師範・カウンセラー 志村 友理