フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください

日々の暮らしの中で、知らず知らずのうちに溜まっていくストレス。心と体に大きな負担を抱えながら頑張り過ぎた結果、ある日突然、セルフコントロールが効かなくなり、欝や不眠に悩まされる。誰にでも起こる危険があります。そうなる前に、心と体の健康管理『セルフケア』を行うことをオススメします。
普段、人の意識は外へと向けられています。
「子どもは学校でお友達と仲良くしているかしら?成績は?」「離れて暮らしている家族はどうしているかしら?」「これから先、一体どうなっていくの?」など、周りの人の動向や自分への評価、仕事のことやお金のことに気がとられます。
これらはすべて外に向いている意識です。セルフケアの第一歩は、これらの思考を切り離し、意識を自身へと向けること。自分の体や心の声に耳を傾け、現状を正しく知るところから始めます。
~セルフケアの身につけ方~
セルフケアの手法はいくつかありますが、ここでは、緩やかな瞑想法を使ってのケアをお伝えします。
(1)ゆっくりと呼吸をし、自分の呼吸に意識を向けます。この時、呼吸が苦しいと感じる方は、自分自身に「大丈夫! 今、私の中に入ってくる酸素が体中を元気にしてくれるよ」と語りかけてみてください。
(2)目を閉じて、自分が気持ちの良いと感じる場所を思い描きます。気持ちの良い風が渡る場。おひさまがポカポカあたる窓辺…等、知っている場所でも、イメージの世界で作り上げた場所でもどこでも構いません。
(3)自分の心と体にあたたかな光を受け取るイメージを思い描きます。体に痛みのある方は、その部位に癒しの光があたっていることをイメージしながら、患部に自分の手を充ててください。
(4)光を感じ取ったら、ゆっくりと目を開けて、調った自分を感じてみてください。
このように、自分の気持ちのスイッチをプラスの方へ切り替えます。
スイッチの入れ方を身に付けることが出来ると、ストレスやマイナスの感情、いらない思考癖などを手放すことが出来やすくなります。こだわりを手放すことが出来ると、自ずと視野が広くなり、幸せを感じる能力が高まります。この手法は年齢に関係なく有効な手段です。お子さん達と一緒に行ってみても良いかもしれません。

「子どもの事が心配」という方は、まず、自分のような悩みを持っている人は大勢いるということを知ってください。また、親のこだわり過ぎが子どもの心に負担をかけていることも多いものです。「こうでなければならない」というこだわりを捨て、リラックスし笑っているとお子さんも楽になります。
辛そうにしている時は「大丈夫だよ」と声をかけ、抱きしめて。私はいつでもあなたの応援団だと伝えてください。親子の間でも、信頼関係を構築していくことが大事なのです。(志村友理)