懐かしい風が優しい記憶を届けてくれることがあります。
情報が溢れかえる中で、右往左往している大人たちが増えている昨今ですが、
不穏な空気が流れる時こそ、楽しいことを追求していた幼い頃の感性を
取り戻してみてはいかがでしょうか。
遊びを作り出すのが天才だった子、本を読むのが上手な子、鉄棒、縄跳び、缶けり、あやとり、トランプ、ドッジボール…流行る遊びに興じて、明日を憂うことを知らなかったあの頃の自分。
雨が降る前の匂いや夏の訪れを感じてワクワクするあの感じ。
時に、秋の風を切なく思った若い感性。
繰り返される日々でも、退屈やマンネリを感じなかった煌く自分は
確かに存在していたはずです。
愚痴や文句や批判や非難、不安や恐怖や怒りに苛まれるネガティブ大人を脱ぎ捨てて、
目の前にある喜びや幸せを感じとれる豊かな感性を呼び覚ましましょう。
幸せを運んでいる風はどんな時代であっても吹いているはずですよ。
香術師範・カウンセラー 志村 友理