
山形市避難者交流支援センター主催の「第2回やさしい山形学」が2月27日(木)に開催されました。前回に引き続き、センター職員の村田祐子さんが講師を務め、今回は日本三大修験道場の一つ「出羽三山」を学びました。出羽三山は湯殿山、月山、羽黒山からなり、山形県のほぼ中央に位置し「西の伊勢参り、東の奥参り」として古来より人々の信仰を集めてきました。
講座では出羽三山の歴史をはじめ、地図や写真を見ながら三山へ続く六十里越街道や宿場町、神社仏閣の成り立ちや見どころまで盛り沢山な内容となりました。参詣への道は数多く、その中でも関東や福島からは室町時代に道智上人が整備した「道智みち」が利用され、出羽三山までがぐっと近くなったそうです。
福島県とのエピソードも紹介され、出羽三山の玄関口のひとつである西川町大井沢の中村という地名は、福島県の相馬中村に由来すると言われています。また、国の重要文化財である岩根沢三山神社で奉納されている太々神楽は、福島県伊達地方の里神楽が伝えられたとのこと。
参加者からは「福島との交流の中で伝承されたものが今でも大切にされている事を知ることができて良かった。」との声があり、山形の深い歴史に触れる時間となりました。
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山形市避難者交流支援センター
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