優しい言葉は人を幸せに導き、棘のある言葉は人を不幸へと突き落とします。
自分の言葉が誰かの人生を変える力を持っていることを
人はあまり意識していないのでしょう。
けれど、たった一言の言葉が誰かの命を救うことすらあるのです。
以前、新幹線で隣になった女性と世間話になりました。
とてもセンスの良い素敵な女性です。いろんな話をするうちに、彼女の深い悲しみを
感じ取ったのですが、その悲しみこそが彼女の素晴らしいセンスを
作り上げたように思えて、注意深くそのことをお伝えしました。
最後に「あなたのそのセンスが、誰かを幸せにしてきたように思います」とお伝えしたら、
彼女は大粒の涙をこぼし、「私、救われました。今迄のことすべて報われました」と
仰ったのです。彼女は服飾デザイナーでした。
あなたは自分の使っている言葉をどのように放っていきたいですか?
香術師範・カウンセラー 志村 友理