
1月11日(土)に東北大学災害科学国際研究所にて、東日本大震災アーカイブシンポジウムが開催されました。今回は「震災アーカイブが残すべき「記録」と「記憶」について」をテーマに5名の専門家の研究・進捗報告発表と、パネルディスカッションがおこなわれました。
アーカイブとは記録収集・保存記録を意味し、災害のたびに国内外でおこなわれ、その量は膨大です。失われないためにデジタルアーカイブとして保存管理され、東日本大震災では 以上の閲覧サイトができました。しかし、それらを管理する団体の多くが厳しい運営状況にあるのが現状の課題となっています。
被災された方々の記憶が時間の経過と共に薄れている中、今年 年目を迎えた阪神・淡路大震災の証言記録は今もなお収集されています。研究者からは「今だから話せることや伝えたい言葉を拾い上げ、一人でも多くの思いを残すことが大切。」との発表がありました。また、アーカイブの目的を「防災利用」に限定するのではなく、今後、未来の世代が様々な目的で利活用できるよう、取りこぼさず集め続けていくことが、震災を忘れないメッセージにもつながると話されていました。