福島県から山形県真室川町に避難された渡部真理子さんの体験談を基に、離れ離れになった家族と愛犬の絆をつづった絵本「ラッキーとの日々~東日本大震災・愛犬と家族の絆をつづった手紙~」。
絵本には、福島県楢葉町から真室川町に避難した際、一緒につれて来られず、避難区域に残してしまった愛犬ラッキーを思う家族の気持ちと苦悩、一時帰還での再会の喜び、そしてそれぞれの新しい生活までがていねいに描かれています。
避難生活中、渡部さんが真室川北部小で震災体験と共に話してくれたラッキーへの想い。それを聞いた真室川町の「読み聞かせサークル・こだま」の代表、さとうなつきさんが「多くの人に聞いてもらいたい」と絵本製作を始めました。
「渡部さん一家が体験した状況を、素直に伝えるよう配慮して作りました」と絵を描いたさとうさん。
この絵本は、賛同された方々の寄付と県の支援事業の補助金によって作られ、山形県全域の小・中学校の図書館、全域の図書館に寄贈されています。(石山)