国際人道基準で避難所が運営されることになりました①
避難所は国際人道基準の「スフィア基準」で運営するよう政府から発表されました。
現在の避難所や災害救助法は、終戦直後の「生きていければよい」の想定でつくられ「人道的な環境」とは言えず、日本の避難所は紛争地の難民キャンプ以下の劣悪な生活環境と指摘されていました。
避難所でよく見られる「廊下や体育館で密集し床に、ごろ寝」ではなく、スフィア基準の居住空間、一人あたり3.5平方メートル、畳2畳の空間での運営が求められます。
この基準で既存の避難所を運営すると、避難所に避難できない方が大勢発生すると予想され、対処方法はこれから検討、提唱されるところです。
次回からは、予想される対処案や途中発表される政府案をご紹介いたします。
スフィア基準の居住空間とは?
一人あたりの居住スペースは3.5平方㍍
※一般的な畳約2畳分の空間です。
(福祉防災コミュニティ協会認定講師 遠藤正則)