避難してきた平成23年、小学生や中学生だった子どもたちも、2年半を過ぎた現在は、中学生や高校生。
当初はとまどい、不安な中で山形県で通学し始めましたが、今では友達もたくさんできて、「ずっと山形にいたい」という子どもたちも多くいます。その一方で、元気のない親を励ましていたのに、だんだん息切れしてしまい、気力をなくし、学習低下を招いているケースもあるようです。「こんなに長くいるとは思わず、狭いアパートを借りてしまった」と言う保護者の方は少なくありません。
被災とは関係がなくとも悩み多い思春期ですが、「学習スペースが確保できない」、「方言が飛び交うクラスの雰囲気になじめない」、「どうしてもやる気が起きない」、「自分が被災していることを周囲にどう思われるか心配」、「震災がなければ…」等々、余分な悩み苦しみを抱えていることは否めません。
鶴岡で、夏から本格的に毎月一回開催している「週末寺子屋in鶴岡」(子ども支援フェイスブックプロジェクト主催)は、そうした子ども達一人一人に寄り添い、親子を応援する場となっています。子どもたちが未来に向けて一歩ずつでも踏み出せるよう、皆で応援しています。(鶴岡市S)