旧青山本邸は、遊佐町に生まれ「北海の漁業王」として名を馳せ、ニシン漁で財を成した青山留吉が本邸として明治23年に建築し、国の重要文化財に指定されています。
留吉は父青山嘉左衛門の第6子として誕生し、その頃の家は貧しく18歳で秋田県由利郡に養子に出されました。その後実家に戻り24歳の時に北海道の漁場に単身渡りました。現在の小樽市で最初は下働きから始め、一年後に独立して漁場を開き、折からのニシンの豊漁に乗り、最盛期には漁船130隻、使用人300人を抱える道内有数の漁業家に成長しました。
この本邸は留吉が55歳の時に新築し、瓦葺の大屋根が見事な母屋には、茶の間や座敷のほか、使用人部屋や台所などが当時のまま残されており、主人と奉公人の暮らしぶりの違いを見ることができます。映画「おしん」のロケ地としても使用されました。
現在は五月人形が展示されていますが、季節ごとの展示替えは地域のボランティアの方々が担っています。また、ご希望の方へは、見学ガイドも可能とのこと。ぜひ訪れてみてください。
ご案内
住所 飽海郡遊佐町比子字青塚155番地
TEL 0234-75-3145
開館時間 9時30分~16時30分(入館は16時まで)
(冬期12/1~3/31)10時~16時(入館は15時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~翌年1月3日まで)
入館料 一般400円(350円)/大学・高校生300円(250円)/小・中学生200円(150円)カッコ内は団体料金、団体は20名以上
見学ガイドをご希望の方は5日前までご予約下さい
お問合せ
遊佐町教育委員会 文化係 TEL 0234-72-5892(直通)