フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください

2月2日(金)に静岡県立大学グローバル地域センター主催による「地震と火山と防災」をテーマにしたオンライン講座が開催されました。

6期目の開催となる今回は、前半のゲストに、東日本大震災の語り部である、3.11メモリアルネットワークの武山ひかるさんより「震災の教訓と伝えたいこと」と題した講話がありました。

武山さんは東松島市に住み小学4年生で震災に遭いました。小学校で被災し、母親が自動車で迎えにきて、高台へ避難すべきところ、自宅に戻ろうとして農道で津波に遭ってしまいました。幸い高台へ避難できましたが、命にかかわる危険な状態を見過ごし、正しい行動ができなかったと反省したそうです。小学校では津波が来た時「おはしもち」という行動指針を教えられていました。図にあるような簡単な内容ですが、その時は忘れてしまっていたそうです。

その後は、自身の教訓を後世に伝え、被災者を一人でも減らしたいとの思いから、語り部として活動されています。武山さんは家族間で「災害が起きたら、とにかく自分の身を守ることだけ考えて行動し、無事ならば後で落ち合おう」と話し合ったそうで、「少しでもいいから、災害時の行動を家族間で話し合ってほしい」と語っていただきました。

避難訓練の「おはしもち」
  • おさない
  • はしらない
  • しゃべらない
  • もどらない
  • ちかよらない