福島県いわき市の久之浜「浜風商店街」は、震災による数々の苦難を乗り越えて、もうすぐ2周年を迎えます。
「津波で店を失いましたが、震災直後から『またやってもらわないと』という周囲の人の言葉もあり、3月下旬に商工会から話をもちかけられた時には、すぐに店を出そうと決めました。」と語るのは、商店街会長の遠藤利勝さん。経営するスーパー「はたや」では、野菜や肉などの食品のほか、手作り惣菜とお弁当が人気です。
商店街には、遠藤さんの店を含む9つの店舗と商工会、そして震災の被害を伝える「ふれあい情報館」が設置されています。訪問する人々から「皆さん明るいですね」と言われることが多いそう。「覚悟というか、続けようという気持ちしかありませんからね。」と遠藤さんは笑顔で語ってくれました。「山形にいる皆さんも、『福島が好き』という気持ちを持ち続けている人が多いと思います。その気持ちが嬉しいです。」
9月7日(土)の浜風商店街2周年祭では、熱気球体験やプロレスリングなど多彩な催しを計画中です。(海)
■いわき市久之浜「浜風商店街」
福島県いわき市久之浜町久之浜字糠塚15(久之浜第一小学校グランド)
■久之浜町商工会
TEL:0246‐82‐3131