笹野一刀彫
笹野一刀彫は米沢市笹野地区で作られる民芸品で、口承では約1200年の歴史があると伝えられています。戦勝祈願、お供え用の「飾り花」が始まりとされ、その後、米沢藩主上杉鷹山公が農閑期の手仕事として奨励し、鷹を模した「お鷹ぽっぽ」(“ぽっぽ”はアイヌ語で“玩具”の意味)が作られるようになり、新築祝い・出産祝いなどの贈答品としても喜ばれています。
材料はコシアブラの木で、秋冬に山で採取し、数年かけて乾燥させたものを、独特な刃物で木を切り離すことなく一気に削り上げて作ります。年の瀬が近づくと、翌年の干支の一刀彫が作られ、年末の風物詩となっています。
笹野民芸館では、お鷹ぽっぽの他にも孔雀やセキレイ、ふくろうなど多くの作品が展示、販売されており、絵付け教室も行われています。
お問合せ
笹野民芸館
米沢市笹野本町5208番地2
TEL:0238−38−4288