「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」という諺(ことわざ)があります。たとえば、考えることは良いことですが、考え過ぎてしまうと苦悩の元になりますし、人に対して気を遣うことは素敵なことですが、気を遣い過ぎると気苦労となり、人との付き合いそのものが億劫になってしまうこともあります。
また、誰かを愛する心は、相手も自分をも幸せにしますが、愛する思いが強すぎてしまうと、束縛や執着に変わり、お互いが苦しむ結果に陥ります。
自分の意思で始めた事でも、やり過ぎると、心身のバランスを崩し、それがきっかけで人間関係を崩すことにも繋がってしまことがあります。どんなことに対しても、適度な距離感を保つことは、ラクに生きるための第一歩。軽やかな心でいられると幸せを感じ取る能力もアップしますよ。
カウンセラー・スピリチュアルケアアドバイザー 志村友理