フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください

鎌倉時代、第三代執権・北条泰時らによって制定された「御成敗式目」。武家社会にとっての最初の成文法であるといわれています。なんとなく、歴史の授業で耳にした記憶がある方もいらっしゃるのでは?  その御成敗式目の第一条に記された言葉に、「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」というものがあります。『神様は、人間が神を敬う心によってそのお力を増し、人間は、神々を敬い祈ることにより、神の徳をいただいて運を開く』という意味で、神と人とは、決して一方通行の関係ではなく、相互の関わりによって、お互いを高め合い、助け合う関係であるということだそうです。古き良き日本の精神性が見てとれますね。

神仏や自然を敬い、この世界に生きる喜びと感謝を見出せる力を育んでいくことは、自身の心を清め、高めることにも繋がります。 自分自身の美しい心に在り方で、運は開かれていくということを憶えておいてくださいね。

香術師範・カウンセラー 志村 友理