フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
「ひなん女子会」に至るまでin鶴岡

 

 村山・置賜地方に比べ、避難者数は少ないものの、岩手・宮城・福島から避難者が滞在している庄内地方。
 昨年度初めから、「同じように避難しているお母さん同士で話してみたい」という声が聞かれ、平成24年8月に初のママだけの交流会「ひなんママの集いin鶴岡」を開催しました。
 そして、今年度は名前を「ひなん女子会」と改め、「震災後、さまざまな事情で鶴岡に避難・移動してきた女性どうしでゆっくりお話ししてみませんか?」と広く呼びかけました。ママではない方も参加することで、さらに情報交換ができたり、世代が違っても共有できる避難者ならではの思いがあったりして、終了時間が来ても、なかなか話が途切れないほど盛り上がりました。
 「ひなん女子会」は、前半はレクリエーションタイム、後半が茶話会という構成で、平日開催と週末開催を一ヶ月ごとにしています。

 

 第一回は平日開催で、前半はパステルアート体験、第二回は週末開催で前半はカウンセラーの志村友理さんをお迎えして「しあわせココロのつくり方」のお話を聞きました。
 茶話会のお菓子も、第一回は「庄内の花見だんご」、第二回は「鶴岡の笹巻」を食べながらとなりました。
 春先で被災地に戻ったり転勤で移動したりと確実に避難者総数は減ったものの、「ひなん女子会」は昨年の「ひなんママの集い」とほぼ変わらない出席者数で、逆に宮城県からの避難者の方の参加が増えたのも特徴的です。
 アンケートの要望をヒントに第三回は前半にメイクアップレッスンを楽しむ予定です。今後も庄内地方(庄内のスイーツ?)に親しみつつ、「たまに避難者モードでおしゃべりできる場」として皆様にご参加いただければと願っております。
鶴岡市社会福祉協議会 生活支援相談員 志賀 恭子