フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
ふくしまママDE あつまってみよう会

「避難ママパパ支援者さん誰でも参加飛び入り歓迎」、そんな呼びかけで、10月2日に山形市内の公園で「ふくしまママDE あつまってみよう会」がおこなわれた。
呼びかけをしたのは、日頃から「りとる福島」のメーリングリストで情報交換をしている、福島から来たママたち。「話しかけてつながろう」と、積極的な交流を図っている。
肌寒い陽気ではあったが、子どもたちは思い切り公園を駆け回り、大人たちはおしゃべりに花が咲く。桑折町から山形に来たママは、「子どもは地べたや虫を触って育っていくものだと思うから、避難することにしました。今は安心して遊ばせられます。」と、友だちと仲良く遊ぶ子を見て目を細めた。
各自持参のお弁当を囲みながら、山形での新しい暮らしについての情報交換に話が尽きない。特にこれから訪れる冬支度については、「寒くなると灯油の運び入れが不安」と顔を曇らせるママも。母と子だけの慣れない生活の中では、灯油運びや雪かきなどの力仕事は不安なもの。生活に関する話題は軽快な口調の中にも真剣味が増した。
「フリートークしましょう!」一人のママがそう言うと、「私も手伝う」ともう一人。10月半ばには、芋煮会もおこなう予定だ。
「今集まっている人だけでなく、最近山形に移り住んだ人もぜひ参加してほしい」と、ツイッターで頻繁に情報を発信している。
「りとる福島」は、山形の中で確実に広がっている。
(海谷)