フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
山形の郷土料理 笹巻づくり

6月28日(火)、山形市避難者交流支援センター主催による「笹巻づくり」体験が開催されました。

きっかけは産直市で売られていた「笹で包まれている三角のものは何?」と言う避難者の声から、福島の浜通り地方には無い山形の郷土料理の笹巻きを作ってみようと企画されたそうです。

鈴川コミュニティセンターの調理室をお借りし、5名の参加者と6名の支援者で正午から体験スタートしました。復興ボランティア支援センターの職員が講師となりました。笹の葉1枚を円すい状に丸め、適量のもち米を入れ、もう1枚の笹の葉で蓋をするように折りたたみ、端を折り三角形にかたちづくり、すげと呼ばれる紐で三角の角に引っ掛けて、ほどけないように縛るまでが作る工程です。円すい状に形を整えるまでに角からもち米がこぼれ出たり、紐で角を結ぶ時に途中で切れてしまったりなどの想定外の難しさがありましたが、夢中になって作っていました。この後、大鍋に笹巻を入れ、たっぷりの水で1時間ほど煮て完成です。

避難者交流支援センターの職員により、事前に山に笹の葉を取りに行き綺麗に洗い、前日からもち米を一晩水に浸けて前準備をしてくれたおかげで、スムーズに作業を進めることができました。

後日談では、余った笹をもらって帰り、「2度も作ったよ」という人もいたそうです。

山形の郷土料理「笹巻」についての豆知識

笹の葉には防腐性や抗菌性があるといわれ、昔から保存食や携帯食の包装によく使われる材料でした。また、もち米を粒のまま使用する「笹巻き」は珍しい郷土食として知られています。

お問合せ

山形市避難者交流支援センター TEL:023-625-2185