フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
避難の想いを写真に
 1月から2月中旬にかけて、山形市の美容室「Hair with water」で、神野彩佳さんの写真展が開催されました。 
 神野さんは、2011年夏に山形市へと避難。1歳にも満たない息子を抱き、夫と離れての母子生活。日々の暮らしや、夫への想い、つかの間の休日。写真とともに綴られた詩には、その中での想いが語られています。
「東京で見にきてくれた人が『こんな生活をする人がいることを知らなかった』と言ってたそうなんです。私の写真でそれが伝わるなら、多くの方に見ていただきたいと思うようになりました。」
 写真展は口コミで広まり、2月下旬からは宮城県内での開催も決まりました。
「避難されている方は複雑な思いをたくさんしています。でも、自分の思いを否定しないで、見つめて、認めて、伝えてほしい。前向きでなくていいから、目をそらさないでほしいんです。悪いことをしているわけではないんですから。」
 神野さんはもうすぐ2人目を出産予定。撮る喜びもまた増えそうです。(海)